陸軍 特殊船
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「神洲丸」
昭和9年12月竣工.12年7月支那事変,16年12月マレー・蘭印作戦に参加.3月1日日本海軍の魚雷が命中し転覆.18年5月復旧.20年1月3日マタ40船団で高雄へ航行中,米空母機の攻撃で大破.同日深夜米潜水艦Aspro (SS-309)の雷撃を受け沈没.
「あきつ丸」
昭和17年1月竣工.陸軍が徴傭.上陸用舟艇を多数搭載し,かつ航空機運用能力を持つ揚陸艦.19年11月15日ヒ81船団で比島へ向け航行中,五島列島沖で米潜Queenfish (SS-393)の雷撃を受け沈没.
「摩耶山丸」
昭和17年12月竣工.三井物産名義,実態は全通甲板式舟艇格納庫を持つ陸軍の揚陸艦.19年11月17日,マニラ向けヒ81船団で米潜水艦の雷撃を受け沈没.3,400名前後が戦死.
「にぎつ丸」
昭和18年3月竣工.日本海運名義の強襲揚陸艦.丙型だが航空艤装の設置がない甲型相当の船.19年1月12日,沖大東島近海で米潜Hake(SS-256)の雷撃を受け沈没.
「吉備津丸」
昭和18年12月竣工.日本郵船名義,実態は全通甲板式舟艇格納庫を持つ陸軍の揚陸艦.20年8月7日,瀬戸内海で触雷し損傷し座礁の後放棄.戦後解体.
「玉津丸」
昭和19年1月竣工.大阪商船名義,実実態は全通甲板式舟艇格納庫を持つ陸軍の揚陸艦.19年8月19日,マニラ向けヒ71船団で米潜水艦の雷撃を受け沈没.5,000名以上が戦死.
「高津丸」
昭和19年1月竣工.陸軍が徴傭.11月10日第4次多号作戦でオルモック湾口にて米陸軍期の攻撃を受け沈没.
「日向丸」
昭和19年11月竣工.陸軍が徴傭.モタ38/タマ38/マタ40/タモ41船団で門司からルソン島への輸送に従事.20年5月30日,敦賀から門司へ向け航行中,玄海島沖で触雷し沈没.
「摂津丸」
昭和20年1月竣工.大阪商船名義,実態は全通甲板式舟艇格納庫を持つ陸軍の揚陸艦.触雷で損傷した状態で終戦.復員輸送ののち22年から日本水産の漁業工船として南氷洋捕鯨に従事.28年3月7日捕鯨操業中の事故により沈没.
「熊野丸」
昭和20年3月竣工.実用航海には出ず宇品に係留されたまま終戦を迎えた.復員輸送に従事の後,23年8月までに解体.船体下部は川崎重工神戸造船所の浮きドックとして再利用された.
「ときつ丸」
昭和19年9月竣工.22年6月竣工.26年解体.