海軍病院 海軍共済病院
日本海軍の海軍病院を扱う. 略歴をクリックすると個別のページに飛びます.本ページは主に『温故知新』桜医会(1993)を参考に作成しました.
常設海軍病院
大湊要港部病院/大湊海軍病院
大正12年4月大湊要港部病室を改称.昭和16年7月鎮守府への昇格に伴い海軍病院に改称.終戦で廃止.詳細は不明だが,現在の自衛隊大湊病院/大湊衛生隊と関係があると考えられる.
横須賀海軍病院
明治13年2月初の海軍病院として設置.横須賀鎮守府.海軍将兵の治療の他,医療品の調達や艦艇の消毒に従事.終戦で廃止.現在の横須賀米海軍病院.
野比海軍病院
昭和16年6月横須賀海軍病院野比分院として設置.17年独立.20年12月厚生省に移管,国立久里浜病院となった.現在の久里浜医療センター.
湊海軍病院
大正12年4月,結核患者の長期療養病院として伊豆に設置.昭和20年12月厚生省に移管,国立湊病院となった.現在の下田メディカルセンター.
霞ヶ浦海軍病院
昭和16年10月設置.20年12月厚生省に移管,国立霞ヶ浦病院となった.現在の霞ヶ浦医療センター.
舞鶴海軍病院
明治34年10月舞鶴鎮守府開庁とともに設置.20年12月厚生省に移管,国立舞鶴病院となった.現在の舞鶴医療センター.
山中海軍病院
昭和16年石川県山中町に設置.20年12月厚生省に移管,国立山中病院となる.統廃合が進み,現在は加賀市医療センターの一部である.
呉海軍病院
明治22年4月呉鎮守府開庁とともに設置.終戦で廃止.英豪軍が接収.31年9月接収が解除され,厚生省へ移管.国立呉病院となる.現在の呉医療センター.
亀川海軍病院/別府海軍病院
大正13年4月,結核患者の長期療養病院として大分県亀川町に設置.昭和10年4月亀川町が別府市に編入されたため改称.20年12月厚生省に移管,国立亀川病院となった.現在の別府医療センター.
佐世保海軍病院
明治22年4月佐世保鎮守府開庁とともに設置.終戦で廃止.
嬉野海軍病院
昭和12年4月佐賀県嬉野に設置.20年12月厚生省に移管,国立嬉野病院となった.現在の嬉野医療センター.
岩国海軍病院
昭和16年10月山口県岩国に設置.20年12月厚生省に移管,国立岩国病院となる.現在の岩国医療センター.
大村海軍病院
昭和17年10月長崎県大村に設置.20年12月厚生省に移管,国立大村病院となる.現在の長崎医療センター.
戸塚海軍病院
昭和18年6月神奈川県戸塚に設置.20年12月厚生省に移管,国立戸塚病院となる.24年1月国立横浜病院に改称.現在の横浜医療センター.
賀茂海軍病院
昭和19年5月広島県賀茂に設置.20年12月厚生省に移管,国立賀茂病院となる.現在の賀茂精神医療センター.
隼人海軍病院/霧島海軍病院
昭和18年10月隼人海軍病院として鹿児島県隼人町に設置.12月霧島海軍病院に改称.20年12月厚生省に移管,国立霧島病院となる.現在の霧島市立医師会医療センター.
特設海軍病院
第2連合航空隊病院/第1海軍病院
昭和13年10月第2連合航空隊病院として上海に設置.15年11月第1海軍病院に改編.
第2海軍病院/海南海軍病院
昭和16年1月海南島三亜に設置.4月海南海軍病院に改編.海口に分院を設置.
第3海軍病院
昭和16年1月中支に設置.17年2月廃止.
第4海軍病院
昭和17年8月トラックに設置.19年3月サイパンとパラオに分院を設置.終戦で廃止.
第5海軍病院
昭和16年12月グアムに設置.
第8海軍病院
昭和17年8月ラバウルに設置.
第101海軍病院
昭和17年1月シンガポールに設置.18年10月ペナンに分院を設置.
第102海軍病院
昭和17年1月スラバヤに設置.18年3月マカッサル分院,7月ジャカルタ分院,20年4月アンボン分院を設置.
第103海軍病院
昭和16年12月マニラに設置.19年7月パラオ分院,19年9月ダバオ分院を設置.そのほかキャビテ,バギオに分院を設置した.地上戦で壊滅.
第104海軍病院
昭和19年4月アンボンに設置.