航空隊
日本海軍の航空隊を扱う.常設・特設は問わず,また,乙航空隊も扱う.
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目次
番号冠称,1~100
第1航空隊
昭和16年4月編成の陸攻隊.12月南方進攻,17年4月内南洋作戦.11月第752海軍航空隊に改称.
第2航空隊
昭和17年5月艦戦・艦爆混成部隊として編成.8月ソロモン進出.11月第582海軍航空隊に改称.
第3航空隊
昭和16年4月開隊の陸攻隊.第23航空戦隊所属.九六陸攻で隠密偵察に従事.9月戦闘機隊に改編.12月以降南方進攻作戦,南西方面航空戦に参加.17年12月第202海軍航空隊に改称.
第4航空隊
昭和17年2月ラバウルで新編の陸攻・艦戦隊.4月艦戦隊を削除.8月ガダルカナル航空戦で壊滅.9月木更津に帰還.11月第702海軍航空隊に改称.
第5航空隊
昭和17年8月キスカ島の東港空水戦隊が独立.第5艦隊直率.水偵も装備.9月第51根拠地隊.11月第452海軍航空隊に改称.
第6航空隊
昭和17年4月ミッドウェー進出予定の戦闘機隊として開隊.10月までにラバウルに進出.11月第204海軍航空隊に改称.
第7航空隊
昭和15年11月パラオの第3根拠地隊新編に伴い編成された水偵隊.16年4月第16航空隊(二代)に改称.
第8航空隊
昭和15年11月開隊.第5根拠地隊に所属しマリアナ諸島を担当する水偵隊.16年4月第18航空隊(二代)に改称.
第12航空隊
和12年7月佐伯で編成.第2連合航空隊に編入.9月上海に進出.艦戦,艦爆,艦攻混成の航空隊で中国大陸での作戦に従事.15年7月には初の零戦装備部隊となった.16年9月内地に帰還し解隊.
第13航空隊
昭和12年7月に編成.最新の艦戦・艦爆・艦攻を装備し大陸の作戦に従事.13年3月に陸攻と艦戦,同11月に陸攻のみの航空隊となり,唯一の陸攻隊として大陸での作戦を継続した.15年11月解隊.
第14航空隊(初代)
昭和13年4月編成の艦戦・艦爆・艦攻隊.第5艦隊附属.5月マカオ対岸の三灶島に進出.以後南支航空作戦に従事.12月第3連合航空隊に編入.14年1月艦爆・艦攻隊を廃止し陸攻隊を新設.海南島作戦や仏印進駐にも参加した.16年9月解隊.
第14航空隊(二代)
昭和17年4月ヤルートで開隊の飛行艇隊.第24航空戦隊.ギルバート・マーシャルの哨戒に従事.10月水上戦闘機隊を追加.11月第802海軍航空隊に改称.
第15航空隊(初代)
昭和13年6月編成の艦戦・艦爆・艦攻隊.揚子江周辺の作戦に従事した.13年12月解隊.
第15航空隊(二代)
昭和14年11月,第14航空隊の陸攻隊が独立.華南での作戦に従事.15年11月解隊.飛行隊は元山空に移管された.
第16航空隊(二代)
昭和16年4月第7航空隊を改称.12月ダバオに一部を派遣.17年2月解隊.本隊は第3根拠地隊水偵隊,ダバオ派遣隊は同時に32空として独立.第3根拠地隊水偵隊は6月に編成される第21航空隊の基幹となった.
第17航空隊
昭和16年10月編成.第4根拠地隊所属の水偵隊.トラックを拠点にウェーク島やグリーニッチに派遣隊を出した.17年4月解隊され第4根拠地隊水偵隊となる.6月に編成される第21航空隊の基幹となった.
第18航空隊(二代)
昭和16年4月第8航空隊を改称.グアム島攻略作戦に従事.17年2月解隊.第3根拠地隊付属水偵隊となり,後に902空に編入された.
第19航空隊
昭和16年1月,第6根拠地隊附属の水偵隊として開隊.マーシャル諸島の防衛に従事.17年11月第952海軍航空隊に改称.
第21航空隊(二代)
昭和17年6月旧16空・17空を基幹にトラックで開隊.第4根拠地隊.水偵で内南洋の哨戒に従事.11月第902海軍航空隊に改称.
第31航空隊
昭和17年4月開隊.艦爆,艦攻,水偵を装備しフィリピンのゲリラ掃討や対潜哨戒に従事.9月以降艦爆隊はラバウルに進出.11月第954海軍航空隊に改称.
第33航空隊
昭和17年2月開隊.第3艦隊付属の艦爆・艦攻隊.3月スラバヤの第21特別根拠地隊に付属.8月艦攻隊のみとなる.11月第932海軍航空隊に改称.
第36航空隊
昭和17年6月第2南遣艦隊附属水偵隊を改編.第24特別根拠地隊に附属.バリクパパンに配備.南西方面の哨戒と防空に従事.11月第934海軍航空隊に改称.
第40航空隊
昭和17年2月新編.第1南遣艦隊附属.3月第11特別根拠地隊.シンガポールを拠点に艦爆・艦攻で哨戒.7月第1南遣艦隊.艦爆隊を削除.11月第936海軍航空隊に改称.
第11海軍航空隊
「ひとひと」と読む.昭和19年5月第1南遣艦隊独自の戦闘機錬成隊としてシンガポールで開隊。20年4月、練習戦闘機隊を31空に、基地員を381空へ移し解隊。
第31海軍航空隊
「さんひと」と読む.昭和19年3月マニラで初歩練習航空隊として開隊.第3南遣艦隊附属.12月第2南遣艦隊附属,20年3月第13航空艦隊附属となる.同月,第11,12,13海軍航空隊の練習飛行隊を統合.終戦で解隊.終戦後のインドネシア独立戦争で死者を出した.
番号冠称,100番台
第121海軍航空隊
昭和18年10月香取で新編.第1航空艦隊に編入.「雉」部隊.19年2月第61航空戦隊に編入.同月テニアンに進出し「彩雲」や二式艦偵による偵察に従事.テニアン・ペリリューの地上戦で玉砕.7月解隊.
第131海軍航空隊
昭和19年7月,偵11(彩雲)と戦闘851(月光)を指揮下に追浜で開隊.以後艦攻・艦爆・艦偵の特設飛行隊を指揮下に入れ各地に派遣した.終戦で解隊.
第132海軍航空隊
昭和20年2月台南で開隊の陸偵隊.第1航空艦隊付属.4月新竹に移動.「彩雲」「紫電」等で沖縄戦の索敵や戦果確認に従事.6月第29航空戦隊.終戦で解隊.
第141海軍航空隊
昭和19年3月新編.第62航空戦隊.6月第2航空艦隊に編入.8月香取から鹿屋へ移動.10月ルソン島に進出.20年1月第1航空艦隊.飛行隊のみ台湾に脱出.2月第26航空戦隊.終戦で廃止.
第151海軍航空隊
昭和18年4月,204空陸偵隊と253空陸偵隊を基幹にラバウルで新編.初の陸偵部隊として二式陸偵・百式司偵・二式艦偵を装備し南東方面の偵察に従事.19年2月トラックに後退.3月飛行機隊は偵察第101飛行隊に改編.7月解隊.
第153海軍航空隊
昭和19年1月編成の偵察機隊.5月には戦闘機隊が加わった.西部ニューギニアの戦闘に従事.7月には夜戦隊が配属されフィリピン航空戦に参加,司令以下多くがルソン島でゲリラ戦を行い多くの犠牲が出た.終戦で解隊.
第171海軍航空隊
昭和20年5月、鹿屋で開隊した偵察隊。彩雲、紫電などを装備して沖縄戦における強行偵察などに従事した。終戦で解隊。
番号冠称,200番台
第201海軍航空隊
昭和17年12月ルオット島で千歳空戦闘機隊を基に開隊.18年3月木更津に帰還.7月ラバウルに進出.19年2月のトラック・サイパン,3月パラオ,9月セブ空襲で壊滅.10月以降特攻作戦を実施.20年2月台湾に後退.以後機材の補充なく終戦で廃止.
第202海軍航空隊
昭和17年12月第3航空隊を改称.19年3月第22航空戦隊.トラックに移動.6月あ号作戦で壊滅.7月解隊.
第203海軍航空隊
昭和19年2月厚木海軍航空隊を改称,実施部隊となる.3月千歳に展開.10月比島に進出.11月第25航空戦隊.本土に帰還.20年2月第5航空艦隊.沖縄戦.5月第72航空戦隊.終戦で廃止.
第204海軍航空隊
昭和17年11月第6航空隊を改称.ソロモン・ニューギニア航空戦に従事.19年1月トラックに後退.2月トラック空襲で壊滅.3月解隊.
第205海軍航空隊
昭和20年2月比島から台湾に引き上げた部隊を基に編成.第1航空艦隊付属.3月以降対中を拠点に沖縄戦に参加.6月第29航空戦隊に編入.終戦で解隊.
第210海軍航空隊
昭和19年9月明治基地で新編.第3航空艦隊附属.各種陸上機の搭乗員錬成を担当.12月以降中京地区の防空作戦にも従事.20年3月沖縄航空戦に参加.5月第53航空戦隊に編入.終戦で解隊.
第221海軍航空隊
昭和19年1月開隊の戦闘機隊。通称「嵐」部隊。零戦装備の特設戦闘飛行隊を最大6個持った大規模な部隊だった。台湾冲航空戦で大損害を出したあと比島に進出、消耗し台湾に後退。そのまま終戦を迎えた。
第251海軍航空隊
昭和17年11月台南海軍航空隊をラバウルにて改称.第25航空戦隊.同月内地帰還.18年5月ラバウルに再進出.9月夜戦隊となる.19年2月トラックで壊滅.5月第22航空戦隊.7月解隊.
第252海軍航空隊
昭和17年9月元山・大湊空の戦闘機隊を基に館山で開隊.第22航空戦隊.11月ラバウルに進出.18年2月マーシャルに進出,19年2月壊滅し館山で再建.第27航空戦隊.7月第3航空艦隊直属.20年8月第71航空戦隊.終戦で廃止.
第253海軍航空隊
昭和17年11月鹿屋空戦闘機隊を改編.南東方面の航空戦に従事.18年5月サイパンに後退,9月ラバウルに再進出.19年2月トラックに後退.4月戦闘第309, 310飛行隊を新編.6月グアム島上空の空戦で壊滅.7月麾下飛行隊とともに解隊.
第254海軍航空隊
昭和18年10月編成の艦戦を主とする航空隊.海南島や香港から防空と船団掩護に活躍.在支米空軍と交戦した.19年10月には台湾,ついで比島に進出.壊滅して11月には引き上げた.20年1月に解隊.901空に統合.
第256海軍航空隊
昭和19年2月編成.支那方面艦隊に付属.零戦を主とし雷電や艦攻を装備.搭乗員錬成と並行して上海周辺の防空に従事した.10月以降台湾・比島に進出.留守隊は北九州へ向かうB29迎撃も行った.12月951空に統合された.
第261海軍航空隊
昭和18年6月鹿児島で開隊.第61航空戦隊.19年2月サイパン進出.3月ペリリュー,4月メレヨンに進出.6月ワシレ・ヤップに派遣隊を出したのちマリアナ航空戦に参加.壊滅.7月解隊され201空に編入.司令ほか多数がサイパン地上戦で戦死.
第263海軍航空隊
昭和18年10月編成の艦戦隊.豹部隊.2月以後マリアナ諸島に進出し米機動部隊との戦闘を繰り返した.消耗と補充を重ねたが,7月の米軍上陸を目前にダバオへ脱出,同月に解隊された.
第265海軍航空隊
昭和18年11月笠之原基地で開隊の戦闘機隊.第1航空艦隊に編入.19年1月新竹に移動.2月第62航空戦隊,5月第61航空戦隊に編入.マリアナに進出.マリアナ航空戦で壊滅.7月解隊.
第281海軍航空隊
昭和18年2月編成の零戦隊.北千島幌筵に展開したが空戦はほとんど行わず,哨戒などに従事した.11月一部の兵力を204空に転出させ,12月にマーシャル諸島に進出.米機動部隊の攻撃で潰滅し,司令以下多くの隊員がマーシャルの地上戦に巻き込まれ玉砕した.
番号冠称300番台
第301海軍航空隊
昭和18年11月編成.雷電を装備予定だったが零戦を主用した.19年3月戦闘第316・601飛行隊を編成.6月にマリアナ諸島や硫黄島に進出したが米機動部隊との戦闘で壊滅.生存者は輸送機で本土に脱出した.7月解隊.
第302海軍航空隊
昭和19年3月木更津で開隊.横須賀鎮守府所属.5月厚木に移動.関東防空の他,各地に派遣隊を出し防空作戦に従事.20年6月第71航空戦隊に編入.終戦で廃止.
第312海軍航空隊
昭和20年2月開隊.ロケット戦闘機「秋水」の実験・実戦部隊として編成されたが,わずかな試験飛行と滑空機による訓練のみにとどまり,実戦参加はなかった.終戦で解隊.
第321海軍航空隊
昭和18年10月編成の夜戦隊.鵄部隊.月光を装備して19年2月にマリアナ諸島ついで内南洋各地に分散して進出.夜間迎撃は少なく,主として対潜哨戒などに従事.索敵攻撃や空襲で消耗し,司令部はテニアンで玉砕した.7月解隊.
第331海軍航空隊
昭和18年7月編成の艦戦・艦攻隊.南西方面で活動.9月艦攻隊が転出.19年3月,戦闘機隊が202空に転出.同時に内地で新編した戦闘機隊が南西方面に進出.10月に艦攻隊を編入,艦攻隊は比島で戦い,戦闘機隊は南西方面に残った.20年5月解隊.
第332海軍航空隊
昭和19年8月岩国の呉空戦闘機隊が独立.呉鎮守府所属.12月一部を鳴尾に派遣.阪神防空に従事.20年5月第72航空戦隊,8月第53航空戦隊に編入.終戦で解隊.
第341海軍航空隊
昭和18年11月松山で開隊.「獅」部隊.「紫電」を装備し第1航空艦隊に編入.19年2月第61航空戦隊.5月第62航空戦隊,7月第2航空艦隊.10月比島に進出.20年1月第1航空艦隊.2月第26航空戦隊に編入され飛行隊は343空に転出.地上員はフィリピンに残された.
第343海軍航空隊(初代)
昭和19年1月編成.紫電装備の予定だったが間に合わず4月以降零戦でマリアナに進出.ビアク作戦およびマリアナ作戦で消耗.7月解隊.
第343海軍航空隊(二代)
昭和19年12月戦闘第301, 407, 701飛行隊を以て開隊.第3航空艦隊.20年2月戦闘第401,偵察第4飛行隊を編入.4月第5航空艦隊に編入.5月偵4が転出.6月第72航空戦隊に編入.紫電・紫電改を装備して呉防空・沖縄戦等に参加した.終戦で廃止.
第345海軍航空隊
昭和19年1月鳴尾で開隊.「光」部隊.第62航空戦隊に所属.局戦72機を定数とし紫電を装備予定だったが錬成は進まなかった.6月第2航空艦隊に転属.7月解隊.
第352海軍航空隊
昭和19年8月大村で新編.佐世保鎮守府所属.北九州等の防空戦闘に従事.20年5月第72航空戦隊に編入.終戦で廃止.
第361海軍航空隊
昭和19年3月鹿児島で開隊.「晃」部隊.第62航空戦隊に所属.同時に新編の戦闘第407飛行隊が配属され,紫電で錬成を行ったが戦力化は進まなかった.7月解隊.S407は221空に転出.
第381海軍航空隊
昭和18年10月開隊の戦闘機隊.第23航空戦隊.19年1月以降バリクパパン防空に従事.19年4月,麾下の飛行隊は戦闘311,戦闘602,戦闘902飛行隊に改編.5月戦闘311が転出.20年4月に戦闘機隊は内地に帰還.付近の航空隊を統合し陸攻や艦攻をも装備.終戦で解隊.
番号冠称,400番台
番号冠称,500番台
第501海軍航空隊
昭和18年7月木更津で編成の「彗星」艦爆隊.第25航空戦隊.8月第26航空戦隊.10月ラバウルに進出.19年1月トラックに後退.3月戦闘機隊を追加.7月解隊.
第503海軍航空隊
昭和18年10月木更津で解隊.横須賀鎮守府.艦爆隊.19年2月第26航空戦隊.3月第22航空戦隊に編入.3月トラックに進出.5月ソロンに転進.6月サイパンに転進.ビアク・マリアナ航空戦で壊滅.地上員はサイパンで玉砕.7月解隊.
第521海軍航空隊
昭和18年8月豊橋で開隊.初の「銀河」装備部隊で「鵬」部隊とも呼ばれた.19年4月グアムに進出,マリアナ航空戦に参加し壊滅.7月解隊.
第523海軍航空隊
昭和18年11月香取で521空の艦爆隊を分離独立させ開隊.通称「鷹」部隊.第1航空艦隊に編入.19年2月第61航空戦隊.マリアナに進出.6月飛行隊は壊滅.テニアンに残された隊員は地上戦に巻き込まれ玉砕.7月解隊.
第531海軍航空隊
昭和18年7月呉で開隊.第24航空戦隊.「天山」を装備.9月北東方面に展開.11月マーシャル諸島に進出.12月米機動部隊と交戦し壊滅.地上員は19年2月クエゼリンで玉砕.同月解隊.
第551海軍航空隊
昭和18年9月331空艦攻隊を分離しシンガポールで開隊.第28航空戦隊附属.19年2月第22航空戦隊に編入,内南洋に移動.トラック空襲で大損害を出し,マリアナ航空戦で壊滅.7月解隊.
第552海軍航空隊
昭和17年12月茂原基地で新編.九九艦爆装備で第24航空戦隊に編入.18年5月美幌に進出.7月第22航空戦隊に編入,マーシャルに進出.10月ラバウルに進出.19年2月トラック空襲で壊滅.3月解隊.
第553海軍航空隊
昭和19年2月築城海軍航空隊を改称.艦戦・艦攻隊を削除し艦爆隊のみとし,千島に進出.10月解隊.
第582海軍航空隊
昭和17年11月第2航空隊を改称.18年7月艦戦隊を削除.艦爆を主とし艦攻も装備した.19年3月ラバウル撤退により解隊.
番号冠称,600番台
第601海軍航空隊
昭和19年2月「翔鶴」「瑞鳳」飛行隊を基幹に編成.第3艦隊.3月第1航空戦隊.母艦飛行隊としてあ号作戦・捷号作戦に参加.20年2月第3航空艦隊に編入.沖縄,本土近海の航空戦に参加.終戦で解隊.
第631海軍航空隊
昭和19年12月鹿島で新編.第6艦隊付属.伊400型潜水艦を母艦とする「晴嵐」の航空隊.20年1月呉,3月屋代島,4月福山,5月七尾湾に移動.7月嵐作戦に参加するものの攻撃前に終戦を迎え解隊.
第634海軍航空隊
昭和19年5月,「伊勢」「日向」飛行隊として開隊.艦爆・水爆隊としてフィリピン戦を戦い,水爆隊として沖縄戦を戦った.終戦で解隊.
第652海軍航空隊
昭和19年3月第2航空戦隊の飛行隊をもって岩国で開隊.第2航空戦隊に編入.6月「隼鷹」「飛鷹」「龍鳳」とともにマリアナ沖海戦に参加し壊滅.7月解隊.人員は653空に吸収された.
第653海軍航空隊
昭和19年2月第3航空戦隊の飛行隊として編成.6月マリアナ沖海戦で壊滅.10月主力は台湾・比島の陸上基地に進出し,一部が空母に搭載され比島航空戦に参加.11月解隊.
番号冠称,700番台
第701海軍航空隊(初代)
昭和17年11月美幌海軍航空隊を改称.12月ラバウル進出.ソロモン航空戦に従事.18年3月解隊.
第701海軍航空隊(二代)
昭和19年2月豊橋海軍航空隊(初代)を改称し実施部隊となる.第51航空戦隊.3月千歳に転進.9月以降艦爆・艦攻隊のみ.10月台湾沖・比島航空戦に参加.11月25航戦に転属し本土に帰還.20年2月5航艦.国分から沖縄戦に参加.終戦で廃止.
第702海軍航空隊
昭和17年11月第4航空隊を改称.18年5月ラバウルに再進出.10-11月のろ号作戦で壊滅し12月解隊.
第703海軍航空隊
昭和17年11月千歳海軍航空隊を改称.陸攻隊は木更津に帰還.12月戦闘機隊は201空として転出.陸攻隊は千歳に移動.18年3月解隊.
第705海軍航空隊
昭和17年11月三沢海軍航空隊(初代)を改称.12月707空を吸収.18年10月印度洋に展開.19年3月トラックに移動.陸攻隊はK706となり転出.艦攻隊に転換.コタラジャを拠点に哨戒.10月解隊.
第706海軍航空隊
昭和20年3月開隊.攻撃第704飛行隊,攻撃第405飛行隊を編入.沖縄戦に従事.松島基地で剣作戦の準備中に終戦を迎え解隊.
第707海軍航空隊
昭和17年11月ラバウルで木更津海軍航空隊を改称.消耗を重ね12月解隊.
第721海軍航空隊
昭和19年10月百里原基地で開隊.横須賀鎮守府所属.神ノ池基地で「桜花」の実験開発・錬成に従事.11月連合艦隊付属.12月第11航空戦隊.20年2月第5航空艦隊に編入.3月以降鹿屋から特攻作戦に従事.終戦で解隊.
第722海軍航空隊
昭和20年2月721空の桜花第1分隊を基幹として神ノ池基地で新編.第3航空艦隊付属.「龍巻部隊」.沖縄戦のために鹿屋に進出した721空への要因補充に従事.7月連合艦隊付属.出撃せず終戦により廃止.
第723海軍航空隊
昭和20年6月横須賀で編成.爆装した「彩雲」による特攻を任務とし本土決戦に備えたが,爆装による性能低下が大きく通常の偵察にも従事した.終戦で廃止.
第724海軍航空隊
昭和20年7月,特殊攻撃機「橘花」装備予定の航空隊として開隊.訓練のため三沢基地に展開したが,「橘花」を調達できないまま終戦で解隊.
第725海軍航空隊
昭和20年7月1日香取で新編.連合艦隊付属.20日滋賀基地に移動.桜花43型乙を装備し比叡山のロープウェーとカタパルトを利用する予定だった.出撃せず終戦で解隊.
第732海軍航空隊
昭和18年10月豊橋で編成.第13航空艦隊.12月マレーに進出.陸攻搭乗員の錬成に従事.19年4月以降西部ニューギニア作戦に参加.5月新編の第23航空戦隊に編入.ビアク作戦に参加.7月解隊.
第751海軍航空隊
昭和17年10月鹿屋海軍航空隊(初代)を改称.第21航空戦隊.18年9月第25航空戦隊.19年3月第26航空戦隊.あ号作戦で壊滅し7月解隊.
第752海軍航空隊
昭和17年11月第1航空隊を改称.12月木更津に帰還.18年5月北千島,11月マーシャル.19年2月木更津で再建.6月硫黄島.以後飛行隊を指揮下に比島,沖縄戦に参加.終戦で廃止.
第753海軍航空隊
昭和17年10月高雄海軍航空隊(初代)を改称.19年1月マリアナに転進.5月ビアク作戦で壊滅.7月解隊.
第755海軍航空隊
昭和17年11月元山海軍航空隊(初代)を改称.12月内南洋に進出,ギルバート・マリアナ航空戦で消耗.19年3月K701とK706(旧705空) を指揮下に置く.7月解隊.
第761海軍航空隊
昭和18年7月開隊.19年2月マリアナに進出.西部ニューギニア・マリアナ航空戦で壊滅.7月の改編でK401, K704が配属されたのち,多くの攻撃飛行隊を指揮下にダバオを拠点として比島航空戦に参加.地上員の多くはクラーク地区で地上戦を行った.終戦で廃止.
第762海軍航空隊
昭和19年2月鹿屋で開隊.陸攻・陸爆隊.第62航空戦隊.7月第2航空艦隊.10月T部隊として台湾沖航空戦に参加後,比島に進出.11月連合艦隊附属.12月第11航空戦隊.20年2月第5航空艦隊.8月第32航空戦隊に編入.終戦で廃止.
第763海軍航空隊
昭和19年10月762空の訓練が遅れていた飛行隊で編成.第2航空艦隊附属.同月下旬ルソンに進出.比島航空戦に参加.20年1月第1航空艦隊に編入.台湾に撤退.残留隊員は地上戦に巻き込まれた.2月第26航空戦隊.終戦で解隊.
第765海軍航空隊
昭和20年2月台南で編成.第1航空艦隊に付属.比島から引き揚げた人員機材を基に台湾から沖縄線に参加.6月第29航空戦隊に編入.終戦で解隊.
番号冠称,800番台
第801海軍航空隊
昭和17年11月横浜海軍航空隊を改称.第25航空戦隊.18年5月第27航空戦隊.19年7月第3航空艦隊.11月水偵隊となる.20年1月海上護衛総隊直属.陸攻隊を追加.2月第5航空艦隊.4月水偵隊を削除.終戦で解隊.
第802海軍航空隊
昭和17年11月第14航空隊(二代)改称.第11航空艦隊附属.18年9月第22航空戦隊.10月水戦隊は902空に転出.19年4月サイパンで解隊.801空に合流.
第851海軍航空隊
昭和15年11月台湾東港で新編.第21航空戦隊.16年12月以降南西方面の作戦に従事.17年8月ラバウルに移動.11月改称.18年2月南東方面に転進.9月第28航空戦隊に編入.19年9月解隊.
番号冠称,900番台
第901海軍航空隊
昭和18年12月,初のシーレーン防衛専門航空部隊として開隊.海上護衛総司令部隷下.各地に派遣隊を出し,陸攻・大艇・水偵を主体に対潜哨戒を行った.終戦で廃止.
第902海軍航空隊
昭和17年11月第21航空隊(二代)を改称.水偵での内南洋の哨戒を継続.18年10月802空水戦隊を編入.19年以降米機動部隊の空襲により各地で壊滅.8月解隊.
第903海軍航空隊
昭和19年12月,東日本で対潜哨戒を担当していた館山(初代)・大湊・父島・串本・小松島空を集約して編成.館山に司令部を置き,各地に派遣隊を出し哨戒を続けた.20年5月司令部は大湊に移動,北日本に展開した.終戦で廃止.
第931海軍航空隊
昭和19年2月佐伯で開隊.海上護衛司令部隷下.九七艦攻と九三中練を装備し,飛行隊を護衛空母へ搭載,または離島へ派遣し船団護衛に従事.19年末で空母からの哨戒は中止された.20年4月雷撃隊を編成し沖縄夜間雷撃を実施.終戦で解隊.
第932海軍航空隊
昭和17年11月スラバヤの第33航空隊を改称.第21特別根拠地隊付属.19年1月水偵隊に改編.10月解隊.東印海軍航空隊に吸収.
第933海軍航空隊
昭和19年9月1日新編,対潜掃討部隊の第31戦隊に編入.20年1月1日936空に統合され,同航空隊仏印派遣隊となった.
第934海軍航空隊
昭和17年11月第36航空隊を改称.バリクパパンからアンボンに転進.18年7月水戦隊を追加.19年1月第4南遣艦隊附属.3月水戦隊を削除.10月解隊.
第936海軍航空隊
昭和17年11月第40航空隊を改称.第1南遣艦隊付属.18年9月水偵隊となる.20年1月第1海上護衛隊.哨戒機隊を追加.5月第13航空艦隊直属.終戦で廃止.
第938海軍航空隊
昭和18年4月南東方面で作戦中の第11航空戦隊(「神川丸」「国川丸」)を解隊し,その飛行機隊をもって編成.第8艦隊付属.水上機での南東方面の作戦を継続.19年12月解隊.
第951海軍航空隊
昭和19年12月西日本で対潜哨戒に従事していた佐世保・舞鶴・鎮海・沖縄空および指宿の453空・上海の256空を統合.佐世保鎮守府附属.佐世保に本部を置き,各地に派遣隊を設置.終戦で廃止.
第952海軍航空隊
昭和17年11月マーシャル諸島の第19航空隊を改称.マーシャル方面の哨戒を継続.19年2月以降地上戦に巻き込まれ玉砕.3月解隊.
第954海軍航空隊
昭和17年11月第954海軍航空隊に改称.20年1月解隊.901空に編入された.フィリピン各地で地上戦に巻き込まれた.
第955海軍航空隊
昭和19年8月,ミンダナオ島ダバオで編成.第3南遣艦隊附属.本隊をルソン島キャビテに置き,比島各地に派遣隊を出した.20年2月,本隊はマニラ海軍防衛隊,次いでマニラ東方海軍防衛部隊に編入.ルソン島東方海岸インフアンタ付近で終戦を迎えた.終戦で廃止.
第958海軍航空隊
昭和17年12月水上機母艦「聖川丸」飛行機隊を基にラバウルで新編.第8艦隊付属.ソロモン作戦.19年5月第11航空艦隊付属.終戦までラバウルに留まり,少数の水上機による作戦を継続した.
番号冠称,1000番台
第1001海軍航空隊
昭和18年7月第1航空輸送隊を改編.「雁」部隊.木更津を拠点に輸送機による輸送の他,戦爆攻の各機種を空輸した.終戦で解隊.
第1021海軍航空隊
昭和19年1月香取で新編の輸送機隊.鳩部隊.第1航空艦隊に編入.2月第61航空戦隊.6月サイパンで司令部玉砕.第1航空艦隊附属.7月比島に進出.20年1月台湾に転進.3月第101航空戦隊に編入.7月1081空に統合.
第1022海軍航空隊
昭和19年7月香取で新編.第2航空艦隊の輸送機隊.台湾沖・比島航空戦を支援.20年1月第101航空戦隊に編入.2月第5航空艦隊.3月101航戦に復帰.終戦で廃止.
第1023海軍航空隊
昭和19年10月木更津で新編.第3航空艦隊付属の陸上輸送機隊.20年3月解隊.人員機材は第3航空艦隊司令部付輸送隊および706空に編入された.
第1081海軍航空隊
昭和19年4月編成.厚木・横須賀を拠点に本土内や硫黄島向けの航空機輸送に従事した.9月第101航空戦隊に編入.終戦で廃止.
地名冠称,あ行
厚木海軍航空隊
昭和18年4月開隊.戦闘機搭乗員の錬成を担当.第11航空艦隊.7月第51航空戦隊.19年2月203空に改称,実施部隊となった.
天草海軍航空隊
昭和20年3月,19年4月に設置された詫間空/博多空天草分遣隊が独立.第12連合航空隊に編入.水上機操縦教育を継続.5月実施部隊となり第12航空戦隊に編入.水偵特攻隊を編成し5月末から7月初頭に出撃した.終戦で解隊.
諫早海軍航空隊
昭和19年3月設置の大村空諫早分遣隊が20年3月に独立.第12連合航空隊に編入.陸上機初歩訓練を実施.5月第12航空戦隊に編入.終戦で解隊.付属の海軍病院は長崎原爆の被災者を受け入れた.
第1出水海軍航空隊
昭和18年4月初歩練習部隊として開隊.第12連合航空隊.19年8月国分分遣隊が独立.20年2月,出水飛行場を実施部隊に譲渡し朝鮮全羅南道光州郡に移転,光州海軍航空隊に改称.
第2出水海軍航空隊
昭和19年2月に設置の人吉空出水分遣隊が8月に独立.第18連合航空隊に編入.整備教育を実施.20年3月第22連合航空隊に編入.7月解隊.
岩国海軍航空隊(初代)
昭和14年12月開隊.陸上機の初等操縦教程の他,予科練教育,偵察練習生の機練教程などを担当した練習航空隊.19年8月解隊.
岩国海軍航空隊(二代)
昭和20年3月,築城海軍航空隊の富高分遣隊が移転し開隊.初等操縦教程を担当したが,本土決戦に備え特攻隊を編成し特攻訓練に従事した.終戦で解隊.
印支海軍航空隊
昭和20年5月編成.第13航空艦隊所属.サイゴン近郊のツドウム基地を拠点に仏印各地の航空基地を統括する乙航空隊.すでに航空兵力は撤退しており,ほとんど作戦を実施しなかった.終戦で廃止.
宇佐海軍航空隊
昭和14年10月新編.呉鎮守府所属.12月第12連合航空隊に編入.15年11月艦爆・艦攻の実用機教程を担当.20年3月特攻・八幡隊を編成.5月解隊.
浦戸海軍航空隊
昭和19年11月高知県長岡郡に新編.第19連合航空隊に編入.予科練教育を実施.20年3月第21連合航空隊に編入.7月15日解隊.高知の沿岸防衛のための陸戦に備えた.
宇和島海軍航空隊
昭和19年3月設置の松山空宇和島分遣隊が20年3月独立.第21連合航空隊に編入.予科練教育を継続したが,6月教育を凍結.在隊の予科練生は伏龍要員となった.7月解隊.
黄流海軍航空隊
昭和18年4月海南島黄流で開隊.陸上機の初歩練習協定を担当.19年初め三亜空の中攻教育も引き継いだ.5月解隊.
大井海軍航空隊
昭和17年4月静岡県榛原郡にて偵察員養成部隊として開隊.第13連合航空隊.18年5月青島・上海分遣隊を設置.19年1月分遣隊は青島空・上海空として独立.20年5月第13航空戦隊に編入.終戦で廃止.「白菊」による特攻八洲隊を編成したが出撃せず.
大分海軍航空隊
昭和13年12月新編.呉鎮守府所属.14年12月第12連合航空隊に編入.15年11月練習航空隊に指定,艦戦・艦攻の実用機教程を担当.19年3月飛行隊を筑波空に移し解隊.
大津海軍航空隊
昭和17年4月鹿島空大津分遣隊が独立.第11連合航空隊に編入,水上機操縦教育を担当.19年2月二座水偵の教育を開始.8月からは強風を装備して防空任務にも就いた.20年5月実施部隊となり大阪警備府に所属.同月串本に派遣隊を設置.終戦で解隊.
大湊海軍航空隊
昭和8年11月開隊.大湊を拠点に北方警備を担った水偵隊.11年秋ごろから翌8月までは陸攻も保有した.対米開戦後は本土東方の哨戒・船団護衛を行った.19年12月903空に統合され大湊派遣隊となった.
大村海軍航空隊
大正11年12月5番目の海軍航空隊として新編.佐世保鎮守府所属.昭和15年11月練習航空隊に指定され,第12連合航空隊に編入.19年3月元山・諫早分遣隊,5月済州島分遣隊を設置.のちに分遣隊は独立.4月特攻・神剣隊を編成.沖縄作戦に参加.5月解隊.
岡崎海軍航空隊→第1岡崎海軍航空隊
昭和19年4月,河和空岡崎分遣隊が独立.整備教育を実施.第18連合航空隊.8月改称.20年3月第20連合航空隊に編入.6月教育を凍結し本土決戦に備えた.7月解隊.
第2岡崎海軍航空隊
昭和19年4月設置の岡崎空上郷分遣隊が8月に独立.整備教育を実施.第18連合航空隊.20年3月第20連合航空隊に編入.6月教育を凍結し本土決戦に備えた.終戦で廃止.
第3岡崎海軍航空隊
昭和19年9月設置の名古屋空岡崎分遣隊が20年2月に独立.操縦教育を実施.第11連合航空隊.5月第13航空戦隊に編入.実施部隊となる.6月特攻隊を編成するも出撃はしなかった.終戦で解隊.
沖縄海軍航空隊
昭和19年4月小禄で開隊.第4海上護衛隊に編入.水偵・哨戒機で沖縄を拠点に対潜哨戒に従事.12月951空に統合された.
追浜海軍航空隊
昭和17年11月横須賀空の整備科航空予備学生教育課程を独立させ開隊.第18連合航空隊.18年5月知多分遣隊を設置.12月知多分遣隊は河内空として独立.19年12月解隊.整備学生教育は第2相模野空に移管された.
地名冠称,か行
海口海軍航空隊
昭和18年10月海南警備府隷下に開隊.海南島海口にて艦戦・艦爆の実用機教育と,対潜哨戒・防空任務に当たった.19年5月解隊.
鹿児島海軍航空隊
昭和18年4月,予科練生の増加に伴い第3の予科練初等教育を担当する航空隊として開隊.乙飛と甲飛の教育を行ったが,20年6月17日の鹿児島大空襲で基地機能を喪失.7月解隊.
鹿屋海軍航空隊(初代)
昭和11年4月開隊の陸攻隊.12年7月第1連合航空隊.渡洋爆撃に参加.16年1月第21航空戦隊.12月マレー沖海戦,南西方面作戦.17年9月南東方面作戦.10月第751海軍航空隊に改称.
鹿屋海軍航空隊(二代)
昭和17年10月鹿屋・笠之原基地で母艦飛行隊の艦爆艦攻要員の錬成を任務に開隊.18年1月第50航空戦隊に編入.19年1月築城空に母艦搭乗員訓練を統合.同時に新竹海軍航空隊の陸攻要員錬成を受け入れ第12連合航空隊に転属.7月豊橋空に移管して解隊.
鹿島海軍航空隊
昭和13年12月開隊.霞ヶ浦空から水上機初等教育を移管.19年ごろから本土防空作戦に参加.20年春には特攻隊を編成し,出撃準備中に終戦.終戦で解隊.
霞ヶ浦海軍航空隊
大正11年11月開隊.各種教育を実施.昭和9年6月友部分遣隊を設置.13年12月第11連合航空隊に編入.谷田部分遣隊を設置.16年10月東京・名古屋分遣隊,18年5月千歳・三沢分遣隊,12月松島分遣隊を設置.5月第10航空艦隊.8月第15連合航空隊に編入.終戦で廃止.
関東海軍航空隊
昭和19年7月編成.第3航空艦隊に編入.木更津を拠点に,東日本各地の飛行場を管轄・航空作戦を支援した.20年6月,奥羽空や東海空が独立し,関東圏に限定された.終戦で廃止.
観音寺海軍航空隊
昭和20年3月国分海軍航空隊が香川県三豊郡に移転,改称.5月実施部隊となり第12航空戦隊に編入.終戦で廃止.
九州海軍航空隊
昭和19年7月開隊の乙航空隊.第2航空艦隊に編入.鹿屋を拠点として西日本の各地の飛行場を管轄した.10月第25航空戦隊に,20年2月第5航空艦隊に編入.終戦で解隊.
木更津航空隊
昭和11年4月開隊.初の陸攻隊.12年7月第1連合航空隊に編入.8月渡洋爆撃.中北支の作戦に参加.15年1月横須賀鎮守府所属.木更津で搭乗員養成.17年4月第26航空戦隊.8月ラバウルに進出.11月第707海軍航空隊に改称.
北浦海軍航空隊
昭和17年4月,霞ヶ浦空北浦分遣隊が独立して開隊.水偵搭乗員の教育を行った.20年3月第10航空艦隊に編入され特攻訓練を開始.菊水5号,6号作戦で水偵特攻魁隊を出撃させた後,5月に解隊.
串本海軍航空隊
昭和17年12月舞鶴空串本派遣隊の任務を引き継ぎ開隊.大阪警備府所属.水上偵察機で熊野灘の対潜哨戒に従事.19年12月903空に統合され串本派遣隊となった.
呉海軍航空隊
昭和6年6月佐世保空広派遣隊が独立.水偵隊.呉鎮守府籍の軍艦の艦載機の訓練補給も担った.12年7月第21航空隊を編成し上海に派遣.19年3月岩国分遣隊として戦闘機を配備.8月岩国分遣隊が332空として独立.20年5月解隊.
元山海軍航空隊(初代)
昭和15年11月編成の陸攻・艦戦隊.16年5月重慶爆撃.マレー沖海戦・珊瑚海海戦に参加.9月戦闘機隊が252空として独立.11月第755海軍航空隊に改称.
元山海軍航空隊(二代)
昭和19年3月設置の大村空元山分遣隊が8月に独立.第12連合航空隊.艦戦の実用機教程を担当.20年3月特攻・七生隊を編成.沖縄作戦に参加.5月第10航空艦隊直属.8月第15連合航空隊に編入.終戦で廃止.
高知海軍航空隊
昭和19年3月第13連合航空隊隷下に編成.偵察専修搭乗員の教育を担当.20年3月作戦実施部隊に改編され「白菊」による特攻訓練を開始.5月から6月まで沖縄への特攻を実施.終戦で解隊.
濠北海軍航空隊
昭和19年7月アンボンの第103航空基地隊を改編.第23航空戦隊隷下でケンダリー・ワシレ・バリクパパン・アンボンなど東蘭印の航空基地の防衛を指揮した.20年5月解隊.
神ノ池海軍航空隊
昭和19年2月戦闘機搭乗員の錬成航空隊として開隊.第11連合航空隊.12月721空が神ノ池飛行場を使用するために谷田部に移転,谷田部空となった.
光州海軍航空隊
昭和20年2月,第1出水海軍航空隊が出水飛行場を実施部隊に譲渡し朝鮮全羅南道光州郡に移転・改称.20年5月実施部隊となり第12航空戦隊に編入.実戦投入されることなく終戦で廃止.
河和海軍航空隊→第1河和海軍航空隊
昭和18年12月,追浜海軍航空隊知多分遣隊が分離独立.第18連合航空隊に属し整備員の教育を担当.19年2月岡崎分遣隊を設置.4月岡崎分遣隊が独立.20年3月改称,20連空に編入.終戦で廃止.
第2河和海軍航空隊
昭和19年4月小松島海軍航空隊知多分遣隊が分離独立.第11連合航空隊に属し水上機搭乗員の錬成を担当.20年1月以降B29迎撃にも従事.5月実施部隊に変更,第13航空戦隊.終戦で廃止.
郡山海軍航空隊→第1郡山海軍航空隊
昭和19年2月新編.第18連合航空隊に編入.整備教育を担当.20年2月第1郡山海軍航空隊となる.3月第20連合航空隊に編入.終戦で廃止.
第2郡山海軍航空隊
昭和19年3月新編.第11連合航空隊に編入.陸上練習機操縦教育を担当.20年5月第10航空艦隊に編入.8月第15連合航空隊に編入.終戦で廃止.
国分海軍航空隊
昭和19年8月鹿児島県姶良郡の出水空国分分遣隊が独立.第12連合航空隊に編入.陸上練習機による操縦教育を実施.20年3月香川県三豊郡に移転,観音寺海軍航空隊に改称.
小富士海軍航空隊
昭和19年10月福岡空小富士分遣隊が独立.第19連合航空隊.予科練教育を実施.20年3月第22連合航空隊に編入.終戦で廃止.
小松海軍航空隊
昭和19年9月新編.第19連合航空隊に編入.陸攻専修の予科練教育を実施.20年3月第23連合航空隊に編入.20年6月予科練教育凍結に伴い解隊.
小松島海軍航空隊
昭和16年10月徳島県小松島で開隊.予科練の水偵実用機教程を担当.紀伊水道の対潜哨戒などにも従事.19年12月903空に統合され解隊.
地名冠称,さ行
西海海軍航空隊
昭和20年3月編成の乙航空隊.第5航空艦隊に編入.大分飛行場を拠点に宇佐・築城・富高・大村飛行場を管轄し,沖縄航空戦を支援した.終戦で解隊.
佐伯海軍航空隊
昭和9年2月開隊.呉鎮守府所属.豊後水道の哨戒に従事.12年7月第12航空隊を臨時編成し上海に派遣.18年12月呉防備戦隊に編入.19年1月艦爆・艦攻隊を廃止.20年7月第8特攻戦隊に編入.終戦で廃止.
相模野海軍航空隊→第1相模野海軍航空隊
昭和17年11月,同年3月設置の横須賀空相模野分遣隊が独立.第18連合航空隊.整備術教育を担当.20年2月改称.3月第20連合航空隊に編入.終戦で解隊.
第2相模野海軍航空隊
昭和18年10月急増する整備員の教育のために厚木飛行場で開隊.第18連合航空隊に編入.20年3月第20連合航空隊に編入.終戦で廃止.
佐世保海軍航空隊
大正9年12月開隊.佐世保鎮守府所属.14年4月広分遣隊を設置.昭和6年6月広分遣隊は呉空へ独立.12年11月22空を編成し上海に派遣.16年4月出水分遣隊設置.17年3月出水分遣隊廃止.18年12月佐世保防備戦隊.19年4月佐世保鎮守府所属.12月951空に統合された.
三亜海軍航空隊
昭和18年10月,海南島三亜に開隊.戦闘機搭乗員の実用機教程を担当する練習航空隊.19年3月以降は防空・攻撃・対潜哨戒任務にも従事した.19年6月解隊.
山陰海軍航空隊
昭和20年5月新編の乙航空隊.第5航空艦隊に編入.小松飛行場を拠点とし,小松・美保・峰山・鶉野飛行場での機体温存と訓練を支援した.終戦で廃止.
滋賀海軍航空隊
昭和19年8月,同年6月設置の三重空滋賀分遣隊が独立.第19連合航空隊に編入され予科練教育を実施.西宮・宝塚分遣隊を置く.20年3月両分遣隊は独立.第23連合航空隊に編入.6月第20連合航空隊に編入.終戦で解隊.
清水海軍航空隊
昭和19年9月,静岡県清水市で開隊.第19連合航空隊に編入され予科練教育を実施.20年3月第23連合航空隊に編入.6月1日をもって予科練教育を凍結し,月末に解隊.
上海海軍航空隊
昭和19年1月,前年5月に設置された大井空上海分遣隊が独立.第13連合航空隊に編入.上海戊基地で偵察教育を実施.20年2月,中支海軍航空隊に統合され解隊.訓練未了の飛練41期は高知空に転出.
新竹海軍航空隊
昭和17年4月木更津空錬成隊が移動して開隊.馬公警備府所属.18年10月高雄分遣隊を設置.11月第14連合航空隊.陸上攻撃機の操縦・偵察実用機教程を担当.11月25日の新竹空襲で大きな被害を受けた.19年1月鹿屋空に移管し解隊.
神町海軍航空隊
昭和19年12月,神ノ池空の谷田部移転に伴い,従来陸上機の操縦教育を行っていた谷田部空が山形県神町に移転.終戦で廃止.
宿毛海軍航空隊
昭和18年4月,水上戦闘機・水上偵察機の補充要員養成航空隊として開隊.第1艦隊に付属.19年1月実戦部隊に改編され第453海軍航空隊となった.
鈴鹿海軍航空隊
昭和13年10月新編.偵察練習生教育を担当.12月第11連合航空隊に編入.17年4月第13連合航空隊.20年5月第13航空艦隊に編入.終戦で廃止.
洲ノ崎海軍航空隊
昭和18年6月館山で新編.第18連合航空隊に編入.射爆兵器整備教育を実施.19年2月第13連合航空隊に編入.3月横須賀分遣隊を置き雷爆兵器の整備教育を実施.10月第20連合航空隊に編入.20年3月横須賀分遣隊は田浦空として独立.終戦で廃止.
地名冠称,た行
台南海軍航空隊(初代)
昭和16年10月編成.第23航空戦隊.17年4月第25航空戦隊.ソロモン・ニューギニア作戦.11月第251海軍航空隊に改称.
台南海軍航空隊(二代)
昭和18年4月編成.第14連合航空隊に編入.艦上機の実用機教程を担当.一部防空にも従事.19年12月解隊.
第2台南海軍航空隊
昭和19年2月編成.第14連合航空隊に編入.整備教育を担当.20年2月解隊.
台湾海軍航空隊
昭和19年7月編成の乙航空隊.第21航空戦隊に編入.新竹飛行場を拠点として台湾沖・比島航空戦の支援を実施.20年2月高雄警備府に編入.6月南部台湾を担当する南台海軍航空隊の新編に伴い北台海軍航空隊改称.
高雄海軍航空隊(初代)
昭和13年4月開隊.馬公要港部所属.南支・中支作戦.15年1月第1連合航空隊,16年1月第21航空戦隊,4月第23航空戦隊に編入.16年12月南方進攻,南西方面作戦に参加.17年10月第753海軍航空隊に改称.
高雄海軍航空隊(二代)
昭和17年11月開隊の錬成航空隊.第14連合航空隊に編入.台湾周辺の対潜哨戒なども実施した.19年5月台中分遣隊を設置.12月解隊.台中分遣隊は虎尾海軍航空隊に移管.
第2高雄海軍航空隊
昭和19年8月開隊.第14連合航空隊に編入.陸攻を装備し射撃術専修飛行術練習生の教育を実施.12月高雄警備府.九六陸攻などによる哨戒任務にも就いた.20年2月解隊.
詫間海軍航空隊
昭和18年6月開隊.水偵・飛行艇の実用機練習を担当.19年3月以降,西条・天草・福山に分遣隊を設置.いずれも20年3月独立.20年2月801空の飛行艇隊を編入,5月には5航艦に属し,沖縄戦に参加.特攻琴平水心隊も出した.終戦で解隊.
館山海軍航空隊(初代)
昭和5年6月横須賀空の実戦部隊を基に開隊.艦攻・水偵を装備し,対米開戦後は東京湾口の哨戒に従事.17年10月松島・百里原・豊橋に,18年4月山田湾に派遣隊を設置.19年12月903空に統合された.
館山海軍航空隊(二代)
昭和20年5月館山で開隊.艦攻・水偵を装備し横須賀鎮守府に所属.終戦で解隊.
垂水海軍航空隊
昭和19年2月新編.第13連合航空隊に編入.雷爆兵器整備教育を担当.10月第20連合航空隊.20年3月第22連合航空隊に編入.終戦で廃止.
千歳海軍航空隊
昭和14年10月新編の陸攻・艦戦隊.内南洋に展開.17年2月ラバウル派遣隊は第4航空隊として転出.9月一部をラバウルに派遣.11月第703海軍航空隊に改称.
中支海軍航空隊
昭和20年2月編成の乙航空隊.支那方面艦隊隷下.5月には951空の飛行機隊を編入し,上海戊基地に哨戒機隊(本隊)を,龍華に戦闘機隊,舟山島に水偵隊を置いた.対潜哨戒や邀撃に従事.終戦で解隊.
中菲海軍航空隊
昭和19年11月菲島空の一部が独立.セブ基地を中心にフィリピン中部の飛行場の防衛を担当.地上戦に巻き込まれ終戦で廃止.
父島海軍航空隊
昭和14年4月開隊.16年10月新編の第7根拠地隊に編入.水上偵察機を装備して小笠原諸島周辺の哨戒や索敵,海上交通保護に従事.19年12月第903海軍航空隊に統合され廃止.
青島海軍航空隊
昭和19年1月,大井空青島分遣隊が独立.偵察員の教育と水偵による対潜哨戒に従事.大きな戦闘には従事せず終戦を迎え解隊.
築城海軍航空隊(初代)
昭和17年10月第3艦隊付属として開隊.戦闘機補充要員の養成を担当.18年1月第50航空戦隊.19年1月第51航空戦隊に編入.艦爆・艦攻隊を追加し実施部隊に改編.2月第553海軍航空隊に改称,艦爆隊に改編された.
築城海軍航空隊(二代)
昭和19年3月実用機教程に転換した筑波空の飛行隊を基に開隊.第12連合航空隊.陸上練習機操縦教育を実施.富高分遣隊を置く.20年3月富高分遣隊は岩国空として独立.20年5月実施部隊となり第12航空戦隊に編入.終戦で解隊.
筑波海軍航空隊
昭和13年12月霞ヶ浦空友部分遣隊が独立.第11連合航空隊.陸上機操縦教育を担当.19年3月従来の飛行隊を築城空に移管,大分空の艦戦の飛行隊を編入.20年4月第3航空艦隊に編入.特攻・筑波隊を編成.6月第71航空戦隊.終戦で廃止.
土浦海軍航空隊
昭和15年11月,霞ヶ浦空予科練習部が移転し開隊.第11連合航空隊に属し予科練教育を行った.17年8月三重空,18年4月鹿児島空が開隊し予科練教育の一部を分離.終戦で廃止.
東印海軍航空隊
昭和19年10月スラバヤの第104航空基地隊を改編.第13航空艦隊に編入.20年2月第10方面艦隊,5月第28航空戦隊に編入.終戦で廃止.
徳島海軍航空隊
昭和17年4月新編.第12連合航空隊に編入され艦戦の実用機教程を担当.19年2月第13連合航空隊に編入.偵察練習生教育に転換.20年5月練習航空隊の指定を解かれ第12航空戦隊に編入.特攻白菊隊を編成,沖縄戦に参加.終戦で廃止.
鎮海海軍航空隊
昭和11年10月鎮海で開隊の水偵隊.対米開戦後は船団護衛・対潜哨戒に従事した.19年12月に951空に統合されて同航空隊の鎮海派遣隊となった.
東海海軍航空隊
昭和20年6月新編の乙航空隊.第3航空艦隊.明治基地を原駐基地とし,東海地方の航空基地を管轄.終戦で廃止.
東港海軍航空隊
昭和15年11月台湾東港で新編.第1航空戦隊.16年1月第21航空戦隊.12月以降南西方面の作戦に従事.17年8月ラバウルに移動.11月第851海軍航空隊に改称.
豊橋海軍航空隊(初代)
昭和18年4月開隊.7月第51航空戦隊.19年2月第701海軍航空隊(二代)に改称,実施部隊となった.
豊橋海軍航空隊(二代)
昭和19年7月鹿屋空(二代)が移転し開隊.第11連合航空隊.陸攻搭乗員教育を実施.20年5月第53航空戦隊に編入,実施部隊となる.8月第10航空艦隊直属.終戦で廃止.
地名冠称,な行
内海海軍航空隊
昭和20年5月開隊.松山飛行場を拠点とする乙航空隊.本土決戦に備え,松山・岩国・西条・観音寺飛行場などでの機体温存と訓練を支援した.終戦で解隊.
名古屋海軍航空隊
昭和17年4月霞ヶ浦空名古屋分遣隊が独立.艦爆の実用機教程を担当.19年9月,岡崎分遣隊を設置.20年2月,岡崎分遣隊は第3岡崎空として独立.3月,九九艦爆による特攻草薙隊を編成.4月5日以降,601空司令の指揮下に入り沖縄への特攻を行った.5月解隊.
南西諸島海軍航空隊
昭和19年7月編成.第25航空戦隊.小禄飛行場に司令部を置き,奄美大島から八重山諸島の航空基地を管轄.台湾沖・沖縄航空戦を支援.20年2月第5航空艦隊.小禄の司令部は6月玉砕.終戦で解隊.
南台海軍航空隊
昭和20年6月台湾海軍航空隊の一部を分離し編成.高雄警備府.高雄を拠点に台湾南部の飛行場を管轄した.終戦で廃止.
南菲海軍航空隊
昭和19年11月菲島空の一部が独立.ミンダナオ島ダバオの防衛を担当.地上戦に巻き込まれ終戦で廃止.
南方諸島海軍航空隊
昭和19年7月編成.硫黄島飛行場を拠点に南鳥島・父島飛行場も管轄.司令は硫黄島警備隊司令も兼ね,硫黄島の隊員は同警備隊に従い地上戦に従事し全滅.20年4月解隊.
西カロリン海軍航空隊
昭和19年7月編成.ペリリュー島を中心とする西カロリン諸島を担当する海軍乙航空隊.9月以降ペリリュー島の地上戦闘に従事し壊滅.
地名冠称,は行
博多海軍航空隊
昭和15年11月開隊.第12連合航空隊に編入.水上機の実用機教程を担当.19年4月水上機実用機教程を削除,雁巣飛行場で陸上機実用教程を担当.8月天草分遣隊を設置.20年3月天草分遣隊独立.5月第12航空戦隊に編入.終戦で廃止.
東カロリン海軍航空隊
昭和19年7月トラックで新編.トラック諸島の航空基地を管轄.第22航空戦隊.11月第4艦隊に編入.終戦で廃止.
姫路海軍航空隊
昭和18年10月川西航空機姫路製作所併設の姫路飛行場に設置.艦上攻撃機の実用機教程を担当.20年2月特攻訓練を開始.「白鷺隊」を編成し沖縄に突入.5月解隊.
百里原海軍航空隊
昭和14年12月筑波空百里原分遣隊が独立し開隊.第11連合航空隊.陸上機初歩飛行訓練に従事.18年12月から艦爆・艦攻の実用機教程を実施.20年4月特攻正気隊を編成.5月第10航空艦隊直率.8月第15連合航空隊.終戦で解隊.
菲島海軍航空隊
昭和19年7月編成.第26航空戦隊.ルソン島ニコルス飛行場を拠点に,フィリピン諸島の航空基地の防衛を担当.19年11月,ダバオの南菲空とセブの中菲空の独立に伴い北菲海軍航空隊に改称.
人吉海軍航空隊
昭和19年2月新編.第18連合航空隊に編入.整備教育を実施.出水分遣隊を置く.8月出水分遣隊が第2出水空として独立.20年3月第22連合航空隊に編入.7月解隊.
美幌海軍航空隊
昭和15年10月開隊の陸攻隊.第2連合航空隊に編入.16年1月第22航空戦隊.3月重慶爆撃.12月以降マレー・蘭印作戦.17年5月美幌に帰還.北方・内南洋の哨戒に従事.11月第701海軍航空隊(初代)に改称.
福山海軍航空隊
昭和20年3月,詫間空福山分遣隊が分離独立.現在の広島県福山市大門町にあった水上機隊であり,631空の晴嵐などが利用した.終戦で解隊.
釜山海軍航空隊
昭和19年5月設置の大村空済州島分遣隊が20年2月に独立.第12連合航空隊に編入.陸上練習機操縦教育を実施.5月第12航空戦隊に編入.終戦で廃止.
藤沢海軍航空隊
昭和19年6月新編.第13連合航空隊に編入.航空無線電波兵器整備教育を実施.10月第20連合航空隊に編入.終戦で廃止.
北東海軍航空隊
昭和19年10月編成の乙航空隊.第12航空艦隊に編入.美幌飛行場を拠点に北海道・千島列島の飛行場を管轄.派遣航空隊が停戦後の占守島の対ソ戦に従事した.
北菲海軍航空隊
昭和19年11月,ダバオの南菲空とセブの中菲空の独立に伴い菲島空を北菲空に改称.マニラ海軍防衛隊の一部として地上戦を行い終戦で解隊.
地名冠称,ま行
舞鶴海軍航空隊
昭和10年10月開隊.本土近海の哨戒を行った.また,舞鶴鎮守府所属の艦艇の艦載機,飛行隊を管轄した.19年12月,951空に統合され廃止.
松島海軍航空隊
昭和19年8月宮崎海軍航空隊が松島に移動し改称.陸攻搭乗員の養成を継続.20年4月以降一部は出水基地に進出,沖縄夜間雷撃を実施した.7月美幌次いで神町に移動.終戦で廃止.
松山海軍航空隊
昭和18年10月急増する予科練生教育のため愛媛県温泉郡に開隊.第19連合航空隊に編入.19年3月宇和島に分遣隊設置.20年3月,第21連合航空隊に転籍.同時に宇和島分遣隊が分離独立.6月には予科練教育を中止し,7月解隊.
馬来海軍航空隊
昭和19年10月シンガポールの第102航空基地隊を改編.第13航空艦隊に編入.20年2月第10方面艦隊.5月第28航空戦隊に編入.ペナンを拠点にマレー・スマトラ各地の飛行場を管轄した.終戦で廃止.
マリアナ海軍航空隊
昭和19年7月編成.サイパン島を拠点にマリアナ諸島の航空基地の防衛を指揮したが,開隊時にすでにサイパン島は地上戦が終結しており,グアム・テニアンも8月には陥落した.ロタ・パガン島に孤立し終戦で解隊.
三沢海軍航空隊
昭和17年2月開隊.大湊警備府所属.4月第26航空戦隊.7月サイパン,8月ラバウルに進出.11月第705海軍航空隊に改称.
三沢海軍航空隊(二代)
昭和19年9月三沢基地で新編.第19連合航空隊に編入.予科練教育に従事.20年3月大湊警備府付属.20年6月末解隊.
三重海軍航空隊
昭和17年8月2つ目の予科練教育部隊として開隊.第11連合航空隊.18年4月第19連合航空隊.12月奈良,19年3月西宮,8月高野山分遣隊を設置.同時に西宮分遣隊は滋賀空に移管.20年3月第20連合航空隊.6月教育凍結.終戦で廃止.
美保海軍航空隊
昭和18年10月新編.第19連合航空隊に編入.予科練教育を担当.20年3月第23連合航空隊に編入.6月解隊.
第2美保海軍航空隊
昭和19年1月鳥取県西伯郡で新編.第12連合航空隊に編入.陸上機操縦教育を担当.3月峯山分遣隊を設置.20年2月奈良県山辺郡に移動し大和海軍航空隊に改称.
宮崎海軍航空隊
昭和19年1月開隊.解隊した新竹空の大部を受け入れ陸攻実用機教程を担当.第12連合航空隊.8月松島に移動し松島海軍航空隊に改称.
地名冠称,や行
谷田部海軍航空隊(初代)
昭和14年12月霞ヶ浦空谷田部分遣隊が独立.第11連合航空隊.陸上機の操縦教育を担当.19年12月,神ノ池空の谷田部移転に伴い山形県神町に移転,神町海軍航空隊となった.
谷田部海軍航空隊(二代)
昭和19年12月721空が神ノ池飛行場を使用するために神ノ池海軍航空隊が谷田部に移転し改称.3月第10航空艦隊に編入され特攻・昭和隊を編成.沖縄戦に参加.終戦で廃止.
大和海軍航空隊
昭和20年2月第2美保海軍航空隊が奈良県山辺郡に移動し改称.第11連合航空隊に編入.5月第13航空戦隊に編入.終戦で解隊.
横須賀海軍航空隊
大正5年4月初の航空隊として開隊.昭和5年6月練習航空隊に指定され各種教育・研究を実施.終戦で廃止.
横浜海軍航空隊
昭和11年10月開隊の飛行艇隊.横須賀鎮守府所属.15年11月第4連合航空隊.17年2月ラバウルに進出.4月第25航空戦隊.8月ツラギで玉砕.10月横浜で再編成.11月第801海軍航空隊に改称.